『カプリコン・1』(Capricorn One)は、1977年末に日本で公開されたアメリカ・イギリス合作映画。アメリカでは翌年公開。
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人類初の有人火星探査宇宙船カプリコン1号が打ち上げられる事になった。しかし、その打ち上げ数分前、乗組員のブルーベイカー、ウィリス、ウォーカーは突如として船内から連れ出され、砂漠の真ん中にある無人となった古い基地へと連れて行かれた。
3人はそこで、本計画の責任者であるケロウェイ博士から、カプリコン・1の生命維持システムが故障したため有人飛行が不可能になった事を告げられ、政治的な問題で計画が中止出来ないので、火星に行ったという事実の捏造を行う事を命じられた。人々と科学を裏切る結果になる事を嫌った飛行士達は最初は拒否したが、家族の安全を人質に取られ、やむなく承服した。こうして、火星往復の間や火星探査の様子などを、この基地で収録するという大芝居が始まった。
大芝居は成功するが、地球への再突入の際に宇宙船の熱遮蔽板が破壊されたという報告が入った。その報告を聞き、自分達は存在してはならない人間になった事を察した飛行士達は、ここに居ると殺されると直感し、砂漠の基地から脱出を図る。
そのころ、新聞記者のコールフィールドは、NASAに勤める友人から、本計画に妙な点があると告げられた。だが、より詳細な話を聞くため、その友人の家を訪ねたコールフィールドは、そこに見知らぬ人物が住んでおり、さらにその友人が元々存在さえしていない状態になっている事を知った。コールフィールドは友人が告げた本計画の疑問との関連性を感じ、更に詳しく調べはじめた。だがその途端、コールフィールドが運転している車のブレーキが故障し、危うく事故死する羽目に陥った。この一件によって更に疑問を深めたコールフィールドは、飛行士の一人の妻に取材を行ったが、そこに意外なヒントが待っていた…