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The Time Machine (1960) / タイム・マシン 80万年後の世界へ

『タイム・マシン 80万年後の世界へ』(タイム・マシン はちじゅうまんねんごのせかいへ、The Time Machine )は、1960年のアメリカ映画。H・G・ウェルズのSF小説『タイム・マシン』を、ジョージ・パルが映画化した作品である。

H・G・ウェルズの古典SF小説『タイム・マシン』を、『月世界征服』、『地球最後の日』、『宇宙戦争』 を製作してきたジョージ・パルが、自ら監督して映画化した作品である。ウェルズの原作を、『黒い蠍』のデヴィッド・ダンカンが脚色した。

The Time Machine (1960) / タイム・マシン 80万年後の世界へのあらすじ

1900年1月6日のロンドン、デヴィッド・フィルビーらは発明家ジョージの邸宅に招待されていた。そこへ、満身創痍のジョージが現れる。驚く彼らの前で、ジョージは自分のみに起きた出来事を語りだした。
一週間前の1899年大晦日、ジョージは自宅に招待したデヴィッド達に、過去と未来を旅できる機械タイム・マシンを発明したと宣言し、目の前でその模型を消して見せた。驚嘆するデヴィッドだが、他の男たちは「ボーア戦争のための発明をすべきだ。」として相手にしない。現在に絶望したというジョージに、デヴィッドはどこにも旅立たないように願うが、ジョージは既に完成させていた実物大のタイム・マシンへ乗り込んで、未来へと向かった。1916年にたどり着いた彼は、デヴィッドに似た男に話しかけるが、彼はデヴィッドの息子であるジェームズであった。デヴィッドの知人と自己紹介するジョージに、ジェームズは父が戦争で戦死したと伝える。唯一の友人を失った悲しみに、ジョージは更なる未来へ出発。1940年でロンドン空襲に巻き込まれながらも、高層ビルが立ち並ぶ1966年に到着する。だが、彼の周りでは空襲警報が鳴り響き、老いたジェームズも逃げまとう始末。呆然とするジョージだったが、その頭上で核爆弾が炸裂。さらに大規模な地殻変動によって、ジョージを乗せたタイム・マシンは溶岩の中に閉じ込められる。
何十万年もの地殻変動を経て、ジョージがたどり着いたのは西暦80万2701年の世界だった。緑あふれる地上で、彼は未来人ウィーナと知り合うが、その世界では、彼女の属する無気力な地上人イーロイ(エロイ)が、地底人モーロックに支配され、食べられていることが明らかになる。263年に及ぶ東西核戦争で世界が荒廃し、地上に残った人類がイーロイに、地下にもぐった者たちがモーロックに進化したのだ。知識欲が失せ、ひたすらモーロックに襲われるのを待つばかりのイーロイに憤慨するジョージだったが、ウィーナがモーロックの世界へ通じる扉に吸い込まれてしまう。ジョージはウィーナを救うべく、地下へと向かう。